オーストリア人と結婚してここオーストリアに在住するのに、ドイツ語の資格を所持していないとVISAをもらえないなんて、厳しい世の中でよすね。本当に。(゜-゜)
CEFRというヨーロッパで生まれたヨーロッパ言語共通参照枠というものがあります。私はこれを日本語教師養成講座に通っているときに、講師からこの制度をはじめて聞きました。A1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階になっていて、A1が最も初級、C2が最も上級となっています。(何となくA1が一番ハイレベルなような感覚があるのは私だけでしょうか?日本だとランク付けでAが上でCが下ですよね?)
詳しい説明は検索していただけるとわかりますが要は、ヨーロッパ内で❝私は今、このレベルでこの言語を話すことができます!!❞というのを、わかりやすくする制度だと講師は話していました。確かに難民や出身国ではない国へ移住する人が多いヨーロッパではとても必要とされている制度のように思います。
オーストリアで配偶者ビザ1年の申請に必要になるのがドイツ語のA1資格になります。配偶者3年ビザはA2、5年ビザ(永住)にはB1が必要になるそうです。
オーストリアのドイツ語テストにはÖSD とÖIFの2種類があります。どちらもCEFRの基準になるのですが、試験結果の用途によってはどちらかの試験が指定される場合があるようです。ちなみに私の場合はどちらでもいいから、とにかくドイツ語のA1の資格証明を持ってきてくださいとのことでした。
私が住んでいる都市ではÖIFの試験しか実施されていなかったので、ÖIFを受けることにしたのですが、まぁ情報がない。(笑)情報収集するのに苦労しました。なので、私の経験がどなたかの不安軽減になればと思い、ブログを書きます。
語学学校に通えば話は速いのですが、学費も安くないので私は自主学習のみでテストに臨んでいます。
ドイツ語A1試験までの勉強方法
❶ÖIFのA1テキストをやる。
コースブックとアルバイトブックの両方で4000円前後だったと思います。
❷ÖIFアプリのWerte und Orientierung Lernen-Üben-Testenをやる。
❸ÖIF公式ホームページ内にA1テストが4種類掲載されているのでそれを解く。
❹You TubeにÖIFに限らずドイツ語のA1試験があるので、それをひたすら解く。
スピーキングテストの様子の動画もあるので参考にするといいと思います。
ドイツ語学習のはじめ方については下記記事に書いていますので、よろしければ参考にしていただけますと嬉しいです。
試験の申し込み方法
試験を実施している機関のホームページより申込できます。
氏名や住所などの個人情報を記載するのと、パースポートと住民登録の用紙をスキャンして添付します。140ユーロの支払い方法はクレジットカードで可能です。それにしても高いよな(゜-゜)
申込後はすぐに申込完了のメールがあり、数日後には郵便で当日の教室の位置情報や当日の時間(開始時間は8:45、終了時間は17:30)、持ち物(ボールペン、写真付き身分証明書、住民登録用紙、あればえカード)、領収書、新型コロナウイルスについての注意事項の手紙が届きます。
試験当日
8:45に開始となっていたのですが、実際に教室内に入れたのは9時でした。そこから開始まで30分くらいかけてオリエンテーションがあります。
まずは❝こことこことここに名前を書いて~❞❝ちゃんと本人であるかどうかパスポート写真と確認❞というのを試験管2人が受験者一人一人に行います。(受験者12人程度だったのでそこまで時間はかからなかった)
ドイツ語初級の私たちに対しても説明はドイツ語で行われます。とてもゆっくり話してくださり、ジェスチャーを交えながら説明してくれたので、語学学校にも通わず、ドイツ語にもかなり不慣れな私でも全部とはいきませんがほぼ理解することができました。
私が一番気になっていたボールペンの使用については、aかbと回答を選ぶとに普通は□内に×を書き入れるのですが、もし答えを変えたときは最初の答えの□内を×ごと塗りつぶし、別の□内に×を書き入れる。もし、さらに答えを変えたくなったら、両方の□□を塗りつぶし■■、最終的な答えの方の■を大きく丸で囲みなさいとのことでした。(ちょっとうまく説明できないのですが、伝わりますかね?)
試験開始
ÖIF公式ホームページ内のA1テスト4種類(練習問題)とまったく同じ形式で問題が出されました。
1、Sprechenbausteine 10分間
この後の問題も後ろに続いているのですが、次のページはまだ開かないように言われました。
2、Hören 15分間
15分間CDを止めることなく進んでしまうので、その点は注意する必要がありますが問題を読む時間や考える時間もわりととられている印象です。これも公式の練習問題でCDの時間間隔を知れます。
3、Lesen と Schreiben 40分間
最後のメールを書く問題を含めて、私はまず練習問題に書いてから、見直しもしつつ回答用紙に記入するスタイルでやっていたのですが、途中試験管に回答用紙に忘れずに記入するように心配されました。
15分間の休憩
4、Werte und Orientierung テスト 40分間
これは語学だけでなく、オーストリアの公共ルールや制度を学ぶことが目的だそうです。特に半分くらいはイスラム圏の移民者向けに作られているような印象です。ただ、オーストリアの義務教育についてや仕事のことなども知ることができて、私自身もたくさん学ぶことができました。さらにA1受験者向けに簡単なドイツ語で書かれているので、簡単に読んで理解することができます。18問の選択式問題なので、本来40分の試験時間ですが私たちの時は全員が終えた約20分前後で終了しました。
15分休憩
5、Sprechen 20分くらい
3人ずつ行いました。私は1番目のグループに入ることができたのでラッキーでした。(スピーキングテストを終えた人から順に帰宅できます。)
これも公式ホームページ上に載っているものと同じです。はじめに試験監が見本を見せてくれて順に行います。
①用意されているA4用紙に沿って名前、年齢、出身国、現在住んでいるところ、言語、仕事、家族、趣味を答えます。その後に試験監から苗字のスペルトと住んでいるところの郵便番号を聞かれました。
②ドイツ語が書かれた単語のカードが配られ、そのときのテーマに従ってその単語を使い隣の受験者に質問します。2回づつ
例えば
テーマ Gesund 単語 Kopf : Haben Sie Kopfschmerzen?
テーマ Wetter 単語 Winter : Mägst du winter?
のように行います。そして、相手の質問に答えるときは単語だけでなくて、文で回答するように言われました。
例えば
❝あなたのかかりつけ医の先生のお名前はなんですか?❞に対して、
Dr. Müller と答えるのではなく、 Mein HausArzt ist Dr. Müller. という風に答えます。突発的にJaとかNeinだけ言っていしまうのですが、その後に試験監が❝単語じゃなくて、文で答えて~❞と言い、思っていたよりも長い時間待ってくれていました。
ちなみにいくら待ってもうまく文が作れない時は試験監が代わりに次の受験者へ質問していました。
③写真のカードが配られ、その単語を使って隣の受験者に依頼をします。
例えば
写真カード CD:Können Sie bitte mir CD geben? と聞いたら、
Ja, ich kann CD geben. と答える、みたいな感じです。
ちなみにKann ich~?で聞いたら、試験監に❝相手にお願いをするのよ❞みたいな感じでいわれたのでとりあえず自分が引いた単語を使ってKönnen Sie~?の文を作れば無難かなと思いました。ほかの受験者のカードも簡単な単語ばかりでしたので、そこは心配ないかと思います。
結果は15日以降に郵便で届きますと言われ、試験終了です。
試験終了予定は17:30と記載されていましたが、実際には12:30頃に帰宅することができました。
長くなりましたが、以上になります。最後まで読んでいただきましてありがとうございます。英語と違ってまだまだ情報が少ないドイツ語ですが、ÖIFのことになるとさらに日本語での情報が少なかったので書いてみることにしました。
私は本来、4月にA1の試験を受ける予定でしたが、コロナのせいで試験が中止になり8月となってしまいました。その間はもうA2の勉強をしていたので、A1の試験を受けることとなり再びA1のテキストに戻ったときは少し簡単に感じることができました。受験料が2万円近くするので、この際はいきなりA2を受けてしまおうかとも思っていたのですが、さすがに厳しかったので諦めました。(笑)どこまでもケチ
これは昨日の出来事なので、最新情報ですが時を経てばきっと問題形式や評価基準なども変わりますのでご注意ください。
私もまだまだドイツ語初心者なので、本記事中に記載しているドイツ語に間違いがありましたら申し訳ありません!ゴメンナサイ
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