オーストリアの賃貸事情は不思議がいっぱいだった

 

引っ越し経験はあまり多くない方だと思いますが、❝毎回毎回いろいろめんどくさいな~❞と思ってしまいます。

 

今回は初めてオーストリアで引っ越しすることになったので、まだまだオーストリア初心者の私が❝は、意味わかんない❞と思ったオーストリア賃貸事情についてです。

 

今住んでいるところは、38㎡、2部屋、3階、バストイレ一緒で大体3万円くらいのところに住んでいます。建物自体は古そうですが、内装は意外ときれいで、市街地にも歩いて40分くらいで行けます。市営住宅ということもあり、相場から見ても大分お安いです。ありがたい。

仮に今後、子供ができたとしても3人で住めなくもないよなーといった感じでした。しかし、ご近所トラブルが悪化をたどる一方なので引っ越しを決意しました。

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ネットで見る限り、この地域で月3万円で借りるのは到底無理だということがわかりました。同じような条件では月6万円くらいします。そこで、まずは市営住宅から探すことにしました。きっと安いだろうし、これでダメなら他を探そうといった感じ。結果を言ってしまうと、市営住宅の一件目でもう決めました。

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市営住宅をゲットする手順

❶申込用紙をWEBから印刷し、郵便で送る (1月)

❷3か月待てと手紙をもらう (1月)

❸3か月以上たっても連絡がこないためこちらから連絡すると、「私たちから連絡するなんて言ってない。じゃあ、来来月の1日に来て」と。 (5月 つまり7月1日)

❹事務所に行き部屋を紹介してもらうのだが、私たちは物件を選べるわけではなく、❝もうちょっと広い部屋でここら辺の地域で❞くらいしか希望は聞いてもらえず、担当のおばさんが適当に「じゃあここは?」という感じで適当にピックアップする。

❺今度は紹介された物件の担当者と連絡を取り、内見を予約する。

❻内見 (担当者の都合がつけば当日、一週間先になることも)

❼気に入れば、担当のおばさんに連絡してそこに決めた旨を伝える。気に入らなければまたおばさんのところに行って物件を紹介してもらう。【物件は1件ずつしか紹介してもらえない、かつ3件目まで。4件目以降を紹介してもらいたい場合は数か月から数年待たなければならない】 (内見から3日後くらいに連絡) 

❽後日、また予約をして書類を提出しに行く。その後会議にかけられて、借りれるか判断される (7月に会議)

❾手紙が届く (7月末)

❿さらに書類が届き、記入して新しい物件の担当者へ提出【提出も予約が必要】(8月)

 現在の部屋の解約はウェブ上から用紙を印刷し、記入して郵送。

  ⇩

 ついに鍵ゲット!!! (8月中旬)

 

コロナ騒ぎがあったにしても、1月に探し始めてから8月までかかるとは思ってもみませんでした。日本に比べると段取りがいろいろと遅いように感じてしまいますが、これもヨーロッパあるあるな気がします。(笑)

この担当者のおばさんがなかなかキャラが濃くて、最初は❝怖ッ❞と思いましたが、だんだんと❝看護師にもこういう先輩よくいるよな~❞と思い出し、終盤は笑ってしまいました。威圧的というか、こっちがおばさんの気に入らないことを少しでも言ったもんなら、停止してこちらを凝視、みたいな。(笑) 居心地悪すぎ。彼曰く言葉遣いも相当ひどかったらしいです。私たちの次に入っていったカップルもなかなかの表情をしていました。きっと全員にそういう態度なんでしょう(゜_゜)

 

私たちは1件目を内見した地点では決められず2件目も紹介してもらったのですが、そこが治安があまりよくないと言われている場所だったので、結局2件目の内見する前に外観を見ただけでやめました。【1件目は当日にすぐ内見できたのですが、2件目は1週間後くらい先に内見予定だったので】

❝こうしているうちに誰かにとられてしまうかもしれない!3件目にどんな物件がピックアップされるかわからない(3件目がラスト)❞ということから、思い切って一件目の物件に決めました。

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賃貸物件のキッチン事情

全部ではないですが、賃貸の物件にキッチンがついてないことが多いです。日本人からすると考えられませんが、オーストリアでは割と普通なようです。私たちが決めた物件もキッチンがなかったので、そこが唯一決めかねたポイントでした。不思議なことにほかの部屋は割ときれいなのに、キッチンだけがボロボロに取り外された後のようになっていました。管理会社の担当者の方に「ご希望であれば、このキッチンのタイルも入居前に取り外しておきますよ?」と言われたので、じゃあお願いします。といった感じで依頼しました。

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数日後

 

以前、その物件に住んでいたというおばあちゃんから彼のスマホ電話がありました。

「キッチンのタイルを外したいなら、こちらで息子がやりますが、窓のシャッターや網戸代として800ユーロいただきたいです。タイルがそのままでいいなら、シャッターもそのまま無償でお渡しします」と。

 

は?(´Д`)

疑問1⃣ なんで電話番号知ってるの?個人情報じゃね?

疑問2⃣ 管理会社が「希望なら外しておくよ!」といったから、軽い感じで依頼してんですが。

疑問3⃣ 突然の800ユーロ請求 (10万円くらい)

 

もう何がなんだかわかりませんが、前の住居者が絡んでくることに正直びっくりしました。日本ではありえないですよね。。。。管理会社とは?(゜_゜)

 

彼と相談してとりあえず、もう一度部屋の状況を確認してから伝えるとそのおばあちゃんに電話しました。

声の様子からしてご高齢な様子ですが、おばあちゃんお話し止まらない(;'∀')聞いてもいないご近所情報や息子さんの勤務先まで教えてくれました。(笑)30年以上そこに住んでいたそうです。今は息子さんがお家を購入されたそうで、そちらに引っ越したと。気になっていたキッチン事情は私たちの前に4人の子供を持つシングルマザーが入居する予定だったそうですが、何らかの理由で入居できなくなってしまったそうです。そこでなぜか100万円くらいしたキッチンをそのシングルマザーに5万円くらいで売ってしまったらしいのです。おばあちゃん(゚∀゚)

だからキッチンだけがあんなにひどい状況だったことに納得できます。

 

私たちが今の物件を出たときに、次に入った人に「あーだこーだ」いわれて、金銭のやり取りをする羽目になるのか?と少し不安を感じます。また、私たちがその次の物件を出たときに、また次の入居者に「タイルはずしたい。」と言われたら、つけてもいない私たちがタイルの外し代を払うのか?すでに日本にいたとしたら、このやり取りをオーストリアー日本間で繰り広げるのか?、、、、次の入居者が数年決まらなかった場合はいつまで私たちの責任?と考えるだけで恐怖なんですが。(笑)オーストリアの賃貸事情はまだまだ理解できません。

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最後に

長くなってしまいましたが、今回はこの辺で終わりにします。お付き合いいただきありがとうございました。また賃貸事情で学ぶことがあったら、お伝えしたいと思います。

今回はコロナ騒ぎがあったにせよ、物件探しは余裕をもって行うことをお勧めします。

彼が2件目の内見をキャンセルするために担当者に連絡すると、非常に感謝されたそうです。なぜなら連絡もせずにバックレる人が多いそうで。。。普通連絡するだろ、と思いますがそんな人たちを相手にしているから、あのおばさんもそんな態度になってしまっているのかも、と一応フォローしておきます。(笑)

 

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