新人看護師おすすめの科ってどこ? ~特にやりたい科がない看護学生さんへ~

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数年前の私なら迷わず脳外科と答えていたが、

 

今思う新人看護師のおすすめの科は

 

 

 

お局やめんどくさい先輩看護師がいない科

 

だと思っている。

 

 

理由

  • 不必要なストレスで病むことがない
  • 仕事に行くのが辛くない
  • 看護の勉強に集中できる
  • 看護の仕事が好きになりやすいし成長できる   等

 

 

しかし、問題はこの人たちのいない科をどうやって知るかだ。

 

同じ看護師でも科によって業務内容がかなり違うのはよく知られている。

しかし、同じ科でも病院によってはかなり違う業務になることを忘れてはいけない。

 

わかりやすい例でいえば、同じ救急病棟だとしても重症度がかなり変わる。

3次救急の病院と2次救急の病院では運ばれてくる患者も違うし、その後の病棟での看護も違ってくる。

 

イメージが付きにくいかもしれないが、私の実体験によれば2次救急病院の救急病棟の患者よりも、3次救急病院の一般病棟の患者のほうが圧倒的に重症度は高かった

※これも一例に過ぎないので注意

 

 

 

これに基づき、希望の科を考える前に希望の病院を知ることが重要と考える。

 

一番いいのは実習でいっている病院だ。

 

そこにお局やちょっとめんどくさめな人がいるかすでに知っているからだ。

私はこれをもとに希望を出した。

 

実習でいっていない病院に就職を考えている場合は

  • その病院は何次救急なのか
  • 建築されたのはいつか (古い設備だと何かと働きづらかったりする)
  • 何に力を入れているのか (リハビリ、急性期、診療科)   等

 

を調べ、知り合いがいるなら様子を絶対に聞くべきだし、いないならネットで口コミ等を調べると割とすぐ出てくる。

 

 

奨学金返済等の理由で数年働かなければならない人は特に、まずこの条件を意識するべきだと思う。

 

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今更だが、厳しい看護師とお局は全然違う

 

やはり患者の命を預かているわけだし、医療の現場には厳しい人は必要だ。

 

ただお局やちょっとめんどくさめな看護師というのは、無駄に新人看護師や看護学生に意地悪な態度をとり、不快な思いをさせる人たちをいう。

 

これらの人たちは悪気はないのかもしれないが、なぜか看護師世界には一定数いるのが現状である。

 

看護師になり、何人かこのような人たちを見てきた。だが、さすがになぜ意地悪をするのかとは聞けなかった。

 

それぞれの理由は違うのかもしれないが、かかわらないのが一番だと結論に至った。

 

看護は個人で行うのは無理だし、同じ病棟で働く限り絶対にかかわらなければならなくなる。

 

だからこそ、これらの人たちがいない病棟を選ぶことがいいのだ。

 

 

 

夢のない話かもしれないが、せっかく大変な看護学生時代を送り、勉強してようやく看護師になれたというのに、人間関係で看護師という職業をやめてしまうのは本当にもったいない。

 

かつ、新人にも快適に働く権利はある【勉強しなくていいとは言ってないので注意】

 

 

個人的な例でいえば、新卒は脳外科と神経内科と耳鼻科の混合病棟に希望を出した。

祖母が数年前にくも膜下出血を患い、脳外科の看護に興味があったのも事実だが、唯一病棟に意地悪な看護師がいなかったというのも大きな理由の一つだった。

 

実習の約8割はその病院で行っていたし、同じ看護学校の先輩たちの約9割はその病院に就職していた。

 

だから、各病棟のお局や意地悪な看護師は看護学生内で有名だった。

 

希望の科も全員が通るわけではないし、希望の科に行けたのはラッキーだった。

 

人間関係で悩むことはなかったし、3科混合というのはかなり勉強がきつかったが、ここで看護師のベースとなるものがつくれたと思う。

指導してくださった先輩方には本当に感謝している。

 

 

ここまで、❝お局やめんどくさい看護師がいない科に希望を出すべきだ❞と話してきたが、やはりそれぞれ科の様子も気になると思う。

 

知り合いの看護師の印象的だった話を一部紹介する。

 

 

看護師A  3次救急病院  整形外科病棟

「怪我の看護ばかりと思われがちだが、認知症患者の大腿骨頚部骨折が多く、認知症の看護もかなりメインになってくる。人工呼吸機は10年間働いているが3回しか見たことがなく、いまだに自信がない。」

 

 

看護師B  3次救急病院  救急病棟

「たしかにいろんな科の患者の看護が学べるが、大体は長くても3日でそれぞれの病棟に転出するため経過が見れない。新人の頃は次々に新しい患者が来て、訳が分からないままどんどん病棟に転出していた。」

 

 

看護師C   3次救急大学病院  

「とにかく嫌なお局がいた。新人いびりで2年目になったら急にいじめられなくなった。妊娠を機にやめた。点滴のルート確保は3年目にならないとやらせてもらえなかった。」

 

 

看護師D   2次救急   透析室

「新卒で透析室に配属になった。病棟配属の同期とはかなり看護技術の差は出てしまうと思う。1年目の3月にはシャントの穿刺も始まった。特殊部署ではあるが、新卒で透析室もありだと思う。」

 

 

 

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最後に

 

希望の病院に就職できたとしても、希望の科に配属になることは半分以下である。

 

さらに就職後、途中での病棟異動希望は本当になかなか通らない。

 

新人のうちから ❝私はこの看護がやりたいんだ❞ と熱くなるのもいいが、理想と現場のギャップに注意したい。

 

「外科系のナースはサバサバ系」「内科系のナースはおっとり系」などの謎の情報は信用しないほうがいい。

 

 

新人時代は人間関係に悩むのではなくどんな科であれ、これからの自分のベースとなる看護をしっかり学び身に着けることに集中したほうがいい。

 

 

 

少しでも希望の科を迷っている看護学生さんのお役に立てたら嬉しい。