ヨーロッパのオーストリアで経験した訪問看護のお話です。
先に言いますが、オーストリアでの看護師免許はもっていないので、正式にお仕事をしたわけではないです。
去年の夏、
「ハイキング中に骨折をしてしまった。一人暮らしのため訪問看護と介護を入れたかったが、数日だけ手配できなかったため手伝ってほしい。」
と、オーストリア人に依頼を受けました。
60代女性、脳梗塞の後遺症で左上下肢に軽度の麻痺あり。
今回はハイキング中に転倒し、左上肢を骨折、左足首を捻挫。
清拭や洗髪、家事を手伝ってほしいとのこと。
初めてお会いする方で、前情報はこのくらいでした。
看護としては全然難しくないのですが、問題は言葉。。。
彼女はドイツ語を話しますが、私はドイツ語が話せません。(;・∀・)
言葉のことを確認しましたが、それでもいいとのこと。
多少の不安はありましたが、助けを必要としているなら、、、、とさっそく訪問。
笑顔いっぱいのとても愉快なおばさまでした。
今日は彼氏と一緒に訪問し、通訳してもらいました。
「とにかく自分が臭いから、体拭きたいんだけどいいかしら?」
とのことだったので早速、清拭開始。
家の中でも車椅子を使用されていました。左前腕にはギブス、左足首には取り外し可能なギブスをしていました。
背中と足先以外はご自分で拭いていただき、着替えをして終了。
さすがに清拭中に、彼氏に通訳に入ってもらうことは出来ないので、無理やりの英語で乗り切りました(;^ω^)
足もだいぶ腫れていましたが、痛くないらしいです。
「気持ちよかったーーー(*'▽')最高」(ドイツ語で)
と何度も言っていただき、うれしかったです。
その後は、数日おきに3回訪問看護に行きました。
覚えたてのドイツ語を使いながら、清拭したりお料理したりして、楽しかったです。
後で聞いた話によると、心臓にステントが数本入いるそうです。
医者には「あと3年しか生きられない」と言われてしまったそうですが、気にせず「大好きなポシュート(生ハム)をたくさん食べるのー(^o^)/」と、楽しく生活されているそうです。
一人息子さんはオーストラリア(カンガルーのいるほう)に住んでいるそうで、今回けがをする数日前までオーストリアに来ていたそうです。
タイミングがいいのか悪いのか。。。(´Д`)
私も親がピンチの時にすぐに駆け付けられないんだなーと思うと、少し寂しいですね。
いつかは正式にオーストリアで看護師として働きたいなーと思っています。
夢はかなわないかもしれないけど、これを意識して生きるか、意識しないで生きるかは大分変ってくると思っているので、、、
とりあえず、ドイツ語勉強するか(*'▽')