いつかは海外旅行のツアーナースなんてやってみたいなー(*´▽`*)
お金もらえて海外行けるなんて素敵(*´▽`*)
なんて考えたことがありませんか?
もちろんお仕事ですので、完全遊びとはいきませんがやっぱり憧れてしまいますよね。
2泊3日の中学生スキー教室のツアーナースのお仕事です。本当にカオスでした。
日給:13000円
勤務日数:3日間
ツアー業務の一週間前に中学校へ行き、事前打ち合わせを行いました。(約1時間)
- 養護教員は同行しないため看護師はひとり
- 生徒は240人前後で、教師のほかに大学生がお手伝い?でいます
- 医療物品の確認
- 看護師の部屋と救護室の確認
- 生徒1人あたりA4用紙に内服歴や既往歴等の情報を全員分あり。アレルギーの詳細も書いてありました。エピペンを持っていく子も数人あり。
- 特別支援学級の生徒が2名いるが、教員と大学生で担当するため看護師の業務には含まれない
- スキー中の骨折は今までなく、体調を崩しやすい等、過去の例を教えていただく
- 複雑な家庭の子もいるため、お父さんやお母さん、両親などの言葉は使わず、必ず “保護者” というように強調されました。
養護教員と学年主任の先生と打ち合わせでしたが、とても親切な先生方でした。
《実際の業務》
- ドッヂボールで負傷した足の指の手当て
- スキー中の体調不良の手当て
- 40名弱のインフルエンザ対応 ←!!!!!
■ツアー業務の実際
1日目
7:00 学校に集合
8:00 出発会にて紹介していただく
8:30 学校から5分くらいあるいてバスまで行く
お昼は途中のサービスエリアでバスの中でとりました
14時ごろスキー場に到着 (スキー場のレストランで待機)
「気分が悪いです~」と、顔面真っ青な生徒がひとりやってきました。
他症状の確認をして、とにかく休んでてもらいました。
16時半ごろバスで宿舎に到着 到着早々に体育館に集合。
ドッジボールで足の指を踏まれてしまったと生徒が半泣きできました。
みんな裸足でドッジボールしていたんです。そりゃ踏まれたら痛いわな(;・∀・)
夕食
生徒入浴
女子の浴室まで待機です。
「ここがなんかへん~」「体調悪いかも~」と実は用はないのにたくさんの生徒が来てくれちゃいまして、案の定先生に「用がないならさっさと部屋に戻りなさーい」と怒られてましたね。 みんなかわいい(*´▽`*)
生徒就寝
各生徒の部屋の扉を全部開けて、ちゃんと就寝するか廊下で先生方が見張っていました。
11:45 教員ミーティングに参加
本日、手当てした生徒のことお伝えします。30分弱でしたが、生徒間で喧嘩まではいかないがもめごとがあったなど、名前を出して話していました。
生徒とは別のところで入浴
就寝
2日目
ホールでみんなで朝の体操
朝食
スキー場へバスで移動
スキー場のレストランで昼食
スキーから宿舎へバスで移動
(日中は傷病人は0でした)
ホールに集合
「体調悪いみたいなんです」と、ひとりの男子生徒が半強制的に先生に連れてこられました。本人は「全然大丈夫だし。」と言っていましたが体温38度越え、もともと腎臓の疾患があり、内服しているのですが昨日は内服忘れてしまったと。救護室で休んでもらうことにしました。
【内服の確認はしなくていいとのことだったので、一日目は内服の確認はしませんでしたが、保健係の先生方と相談し今夜は先生方が確認することにしました。】
夕食
生徒入浴
「なんか気分が悪い。」と37度後半。1か月前にインフルAの既往あり。
「やだー。みんなと同じ部屋がいい( ;∀;)」と言われまたが、心を鬼にして女子の救護室で寝てもらうことにしました。
もう一人就寝前に女子生徒が発熱しました。同じ感染症なのか不明だったため、一緒の部屋にはせずとなりの女子救護室で別々に寝てもらいました。
生徒就寝
【熱発の生徒はだいたい1時間おきに様子をみに行っていましたが、ほかの先生方も気にかけてくださっていました。】ただ男子の救護室と女子の救護室が別棟だったためとにかく移動が大変でした。
11:45 教員ミーテイングに参加
入浴
就寝
【夜間も約2時間おきに3人の生徒の様子を見に行っていました】
男子の救護室は看護師の部屋からすぐ近くなのですが、女子の救護室が本当に遠くて、夜中なのに寝起きに、極寒のなか一度外に出て別館へ移動するのが本当につらかった(;'∀')
※解熱剤の使用はできません。生徒が普段からしている内服のみの持参で、発熱時は受診しその時に医師から処方をもらったもののみを内服させます。冷えピタは救護バック内にありました。
就寝中にもう一人体調不良の女子生徒が連れてこられました。2つの女子救護室は埋まってしまったため、急遽空き部屋に寝てもらいました。
この日の睡眠時間はトータルで3時間も取れなかったと思います。
3日目
5:00
「体調が悪いみたいなんです」と生徒が連れてこられました。
男子の救護室は一つしかなく、もともと腎臓疾患のある生徒とは一緒の部屋にしたくなかったため、看護師の部屋に寝てもらいました。
次々と生徒がやってきて、気が付けば看護師の部屋に7人くらい寝ていました。(もう男子部屋空き部屋がなかったので)
生徒たちの症状は体温が38度前後で、頭痛と、咽頭部の痛み、咳で嘔吐は一人だけだったと思います。
この間にも女子生徒が体調不良で数人救護室に案内したと先生から報告あったため、あの遠い遠い別館へ行ったり来たり。。。
男子生徒と女子生徒が次々に体調不良が出たので何往復もしました。
それぞれの保護者への連絡は先生方がしてくださいました。
数人の生徒は保護者が迎えに来てくださるとのことで宿舎でお迎えを待ちます。(2,3時間かかるのにお迎えに来る保護者が数人いらっしゃいました。)
体調不良の5名の生徒を連れて先生は受診に行かれました。
朝食はとれませんでしたが,元気な生徒もいるのでスキー場に出発です。
ここでも体調不良の生徒が出てきました。
症状は同じく、熱発等です。
スキー場に救護室はなかったので、レストランで椅子に座って机にうなだれるように10人以上の生徒が待っていたのが本当に心苦しかったです。
昼食
スキー場から歩いて5分くらいのところへいきます。
朝食が取れず、本当におなかがすいていたのに、また次々と体調不良の生徒が出てきてしまい、昼食も半分も取れませんでした。
ここで受診組の1名からインフルBがでたと情報あり。
先生方と相談し、バス1台をインフルの生徒用にしました。もちろん看護師はここに乗車です。
バスで移動中に、保護者のお迎えで受診した生徒たちの情報がありました。
皆さんインフルBだったようです。
寝不足と疲れで何度も寝落ちしそうになりました。数分意識消失していたと思う。ゴメンナサイ
17時ごろ 到着
職員ミーティングに参加
記録が終わらず30分くらい書いていました。
記録は簡単なものでしたが40名弱となれば多少の時間はかかりますね。。。
先生方はこの後、打ち上げという名の飲み会を開くとのことで、誘っていただきましたが、もう完全に体力の限界を超えていたので丁寧にお断りさせていただきました。
《最後に》
ベテランのツアーナースさんでしたら、「たまにあるのよね~。集団感染(^-^)」で終わるのかもしれませんが、初めてのツアーナースでこの経験は楽なものではなっかです。 寝れなし、食べれないし(´Д`)。
思い描いていたツアーナース業務とはなりませんでしたが、病棟では経験できないことや出会うことない人たちとたくさん出会うこと出来て、とてもいい経験になったと持っています。
医療者は自分しかいないというのは、なかなかプレッシャーを感じるものです。病棟とはまた違った知識が必要になりますし、しっかり勉強しなくてはという気持ちになります。
中学校の先生って本当にすごいと思いました。中学生ってまだまだ子供なんですね。尊敬します。
とても長くなってしまいましたが、ツアーナース業務の実体験です。
嘘みたいな話ですが、すべて事実です。
この経験が少しでも皆さんのお役にたてたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
なにか質問や先輩ツアーナースさんからアドバイスがありましたら、是非お願いします。